家庭における「にんじん」事情

家庭の主婦の悩み事の一つに、毎日の夕飯を何にするかということがあると思います。その日食べる分の食料を毎日買いに行く人、一度に数日分を買いだめする人など様々なのではないでしょうか?そこで気になるのが食材の値段です。ここでは使う頻度の多い野菜・「にんじん」の値段や産地に注目した選び方などを紹介していきます。

「有機にんじん」の良さとは?

目の前に農薬を使って栽培された「にんじん」と有機栽培された「にんじん」があったら、あなたはどちらを選びますか?安全性だけを考えれば、もちろん多くの人は「有機にんじん」のほうを選ぶでしょう。ただ、冒頭でも書いたように「にんじん」は今や私たちの食生活には欠かせない野菜となっています。このため、料理に使う回数も多く、頻繁に買うものですよね。値段については次の項目で少し詳しく書こうと思いますが、有機栽培する場合は通常よりも時間・手間がかかります。なので、値段も少々高めになってしまいます。この人参をいつも買うとなると、消費者にとってはちょっと痛い出費です。ですが、今回はメリットを重視して有機人参とは何か?ということを紹介していきたいと思います。有機栽培とは、農薬や化学肥料を使わずに、3年以上完熟した堆肥などで土作りをした農地で農産物を栽培することを言います。また、農林水産省の登録認定機関の検査を受けて認定された農地でとれた農産物には有機JASマークが貼られます。これが有機栽培商品というわけです。有機人参を買う際は、その有機JASマークを目印にしましょう。何より農薬が使われていないので安全で、しかも甘さが違うんですよ!

「にんじん」の価格

次は「にんじん」の価格について説明しましょう。スーパーなどでは袋入りで売られていることが多いですが、ニンジン1本の値段は通常栽培のもので、たいてい100円前後でしょうか?これが有機栽培となると、約2倍に跳ね上がります。また、ニンジンを含む野菜類は工業製品と違い、台風や雨などの天候によって生産量が変りやすいという特徴があります。天候に恵まれて豊作のときには、野菜が売れ残らないように値段が安くなります。一方で、収穫量が少なくて、あまり入荷がしないときには野菜の量(数)に比べて買い求める人が多くなるため、野菜は値段が高くなります。ですが、例えば涼夏でスイカがあまりとれなかったけど、食べる人も少ない」などという場合は値段が変動しないこともありますね。ここで、2006年(平成18年)の全国主要都市における年間の「にんじん」価格・販売動向のグラフを見てみましょう。これは、有機栽培品と標準品との価格を比べたものです。


どこ産の「にんじん」が美味しい?

どこ産の「にんじん」が美味しい?

出荷されるニンジンはおもに「春夏にんじん」「秋にんじん」「冬にんじん」に分けられますが、それぞれ産地が違います。「春夏にんじん」は徳島県や千葉県、「秋にんじん」は北海道や青森県、「冬にんじん」は千葉県や愛知県を中心に生産されているんですよ。それぞれの土地で人参の良さも違うので一概に、ここでとれる人参が美味しい!ということは言えません。消費者一人ひとりの好みもありますしね。たとえば、春に出るニンジンは千葉県産のものとか、秋になったら北海道産のニンジンを買ってみるとか、季節によって違う産地のものを買うのも美味しいニンジンを食べるためのコツかもしれませんよ。また、地域によって栽培している品種も様々で、味や匂いにも特徴があります。人参は一年中出荷されている野菜なので、産地ごとに食べ比べてみるのもいいでしょう。きっと、お気に入りの人参が見つかると思いますよ。それから、時々は「有機にんじん」を食べてみるのもいいのではないでしょうか?特に小さな子供がいる家庭では、安心・安全なものを選びたいですものね。